中国語の「様態補語(得)」の使い方:動作の様子・程度を表す基本パターン
「彼女は中国語がとても上手に話せる」「走るのが速い」など、動作のやり方や程度を表すのが様態補語です。「得(de)」を使ったこの表現は日常会話で頻出。基本構造から否定・疑問まで例文付きで解説します。

中国語の補語シリーズ最終回は様態補語(得)です。様態補語とは、動詞や形容詞の後ろに「得(de)」を置き、その動作の様子・程度・結果の状態を描写する表現です。
「上手に話す」「速く走る」「きれいに書く」など、日本語では副詞で表現することが多いですが、中国語では語順が変わるため最初は戸惑う方も多いポイントです。
基本形:動詞 + 得 + 補語(形容詞句)
例:说(話す)+ 得 + 很好(とても上手)→ 说得很好(上手に話す)
例:写(書く)+ 得 + 很漂亮(きれい)→ 写得很漂亮(きれいに書く)
例:跑(走る)+ 得 + 很快(速い)→ 跑得很快(速く走る)
「得」の後ろに来るのは形容詞・副詞句・補足的な説明フレーズです。「得」は「とても」などの程度副詞と一緒に使うのが最もよくあるパターンです。
様態補語を使う文に目的語がある場合、語順のルールが変わります。これが最も間違いやすいポイントです。
⚠️ 目的語がある場合は「動詞を2回使う」か「目的語を前に出す」
他 说 中文 说得 很好。
彼は中国語を上手に話す。
Tā shuō zhōngwén shuō de hěn hǎo.
他 中文 说得 很好。
彼は中国語を上手に話す。
Tā zhōngwén shuō de hěn hǎo.
💡 ポイント:目的語が短い場合は②の「目的語を前に出す」が自然です。「他中文说得很好」が会話でよく使われる形です。
様態補語の否定は「得」の後ろの補語部分を否定します。「不」を補語の前に置きます。
否定:動詞 + 得 + 不 + 形容詞
| 疑問の種類 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 吗 疑問 | 文末に「吗」 | 你睡得好吗?(よく眠れましたか?) |
| 正反疑問 | 補語部分を A不A | 你睡得好不好?(よく眠れた?) |
| 疑問詞 | 怎么样・多快など | 你跑得多快?(どのくらい速く走れる?) |
様態補語「得+形容詞」と可能補語「得/不+動詞」は「得」を使う点が同じですが、意味が全く異なります。
| 種類 | 構造 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| 様態補語 | 動詞+得+形容詞句 | 動作の様子・程度 | 说得很好(上手に話す) |
| 可能補語 | 動詞+得/不+結果補語 | 〜できる/できない | 说得完(言い終えられる) |
💡 見分け方:「得」の後が形容詞(好・快・漂亮など)なら様態補語、動詞・方向詞(完・到・起来など)なら可能補語です。
これまで学んだ補語を整理しましょう:
✅ 結果補語:動詞+補語(完・到・懂…)→ 実際の結果を表す
✅ 可能補語:動詞+得/不+補語 → 可能性・能力を表す
✅ 方向補語:動詞+来/去/上/下… → 動作の方向を表す
✅ 様態補語:動詞+得+形容詞句 → 動作の様子・程度を表す
次の日本語を中国語に訳してみましょう。
① 彼女はピアノをとても上手に弾く。→ ___(弾く=弹 tán)
② 昨日は疲れすぎてよく眠れなかった。→ ___(疲れた=很累)
③ あなたの字はきれいに書けていますか?→ ___(字=字 zì、書く=写)
答え:① 她钢琴弹得很好。② 我昨天睡得不好,因为太累了。③ 你字写得漂亮吗?
補語シリーズ全4回、お疲れ様でした!
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