CHINESE GRAMMAR / PIVOTAL SENTENCE
中国語の「兼語文」の使い方:使役の「譲」や基本ルールをわかりやすく解説
中国語で「〜させる」「〜してもらう」などを表す「兼語文(兼語句)」の語順やルールに悩んでいませんか?使役表現などの基本パターンを整理しました。

「兼語」が文をつなぐ
最初の動詞の目的語が、次の動詞の主語を「兼ねる」ため、兼語文と呼ばれます。
使役表現に不可欠
「譲 (ràng)」「叫 (jiào)」「請 (qǐng)」などの動詞を使い、指示や依頼、使役を表します。
語順の固定化
「主語1 + 動詞1 + 兼語(目的語/主語2) + 動詞2」の型を崩さずに使います。
中国語で「誰々に〜をさせる(使役)」や「誰々に〜をお願いする(依頼)」と表現したい時、避けて通れないのが 「兼語文(兼語句)」 です。難しそうな名前に見えますが、英語の「let me do」や「ask him to do」と全く同じ構造をしています。
兼語文の最大の特徴は、1つの名詞が「動詞1の目的語」でありながら、同時に「動詞2の主語」にもなっている点にあります。この記事では、兼語文の文法ルールと、日常会話で頻出する4つの重要動詞パターンを分かりやすく解説します。
- 兼語文とは?基本構造の解説
- 日常会話で必須の4大重要動詞パターン
- 否定文や助動詞を置く位置のルール
- まとめ
兼語文とは?基本構造の解説
兼語文の基本となる骨組みは以下の通りです。
主語 + 動詞1 + 兼語(目的語 兼 主語2) + 動詞2(+ 目的語2)
例えば、「母は私を行かせる」という文(妈妈让我去)を見てみましょう。
- 前半:妈妈让「我」 (母は「私」を〜させる = 我は目的語)
- 後半:「我」去 (「私」が行く = 我は主語)
このように、「我(私)」が前半の目的語と後半の主語を兼ねているため、「兼語」と呼びます。
日常会話で必須の4大重要動詞パターン
兼語文を作るのは、主に「動詞1」に使われる以下の4つの動詞です。それぞれニュアンスが異なります。
パターン1:「让 (ràng)」を使った使役・許容
日常会話で最もよく使われる「〜させる」「〜するのを許す(let)」の表現です。目上の人から下の人、またはフラットな間柄で使われます。
- 妈妈让我吃苹果。 (Māma ràng wǒ chī píngguǒ.)
「お母さんは私にりんごを食べさせてくれました。」 - 老师让我回答问题。 (Lǎoshī ràng wǒ huídá wèntí.)
「先生は私に質問に答えさせました。」
パターン2:「叫 (jiào)」を使った指示・命令
「让」よりも口語的で、指示や命令(〜しろと言う、〜させる)のニュアンスが強くなります。
- 老板叫我写报告。 (Lǎobǎn jiào wǒ xiě bàogào.)
「社長は私に報告書を書くように言いました。」 - 他叫我等一下。 (Tā jiào wǒ děng yíxià.)
「彼は私に少し待つように言いました。」
パターン3:「请 (qǐng)」を使った依頼・招待
丁寧な依頼(〜してもらう、〜してくださいと頼む)や、招待・ごちそうする場面で使われます。
- 我请他帮忙。 (Wǒ qǐng tā bāngmáng.)
「私は彼に手伝いをお願いしました。」 - 我请你吃饭。 (Wǒ qǐng nǐ chīfàn.)
「私はあなたにご飯をごちそうします。」
パターン4:「使 (shǐ)」を使った客観的な使役
ニュースや書き言葉でよく使われ、「〜によって(主語が)〜な状態になる」という感情や状態の変化を引き起こす表現です。兼語の後ろには状態を表す形容詞や動詞が来ます。
- 这个好消息使大家很高兴。 (Zhè ge hǎo xiāoxi shǐ dàjiā hěn gāoxìng.)
「この良いニュースはみんなを喜ばせました。」
否定文や助動詞を置く位置のルール
ここが非常に重要なポイントです。否定語(不・没)や助動詞(想、要など)は、必ず「最初の動詞(動詞1:让/请/叫など)」の前に置きます。
- 正:医生不让我喝酒。 (Yīshēng bù ràng wǒ hējiǔ.) = 医者は私にお酒を飲ませない。
- 误:医生让我不喝酒。 (文法的に誤り)
- 正:我想请你参加派对。 (Wǒ xiǎng qǐng nǐ cānjiā pàiduì.) = 私はあなたをパーティーに招待したい。
まとめ
兼語文は、「主語 + 動詞1(让/请/叫) + 人 + 動詞2」という特定のパターンに当てはめるだけで、使役や依頼をスッキリと表現できる便利な構文です。
特に「让(〜させる、〜してもらう)」と「请(〜をお願いする)」は、日常会話のコミュニケーションで欠かせない超重要動詞ですので、ぜひ例文を声に出して覚えてみてください!

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