中国語の「兼語文」の使い方:使役の「譲」や基本ルールをわかりやすく解説

中国語講座2026年7月15日

CHINESE GRAMMAR / PIVOTAL SENTENCE

中国語の「兼語文」の使い方:使役の「譲」や基本ルールをわかりやすく解説

中国語で「〜させる」「〜してもらう」などを表す「兼語文(兼語句)」の語順やルールに悩んでいませんか?使役表現などの基本パターンを整理しました。

使役・兼語文の構文を学習する様子
「兼語文」は、英語の使役動詞(make, let, have)に非常によく似た文法構造を持ち、中国語のコミュニケーションの幅を広げる重要なステップです。

1

「兼語」が文をつなぐ

最初の動詞の目的語が、次の動詞の主語を「兼ねる」ため、兼語文と呼ばれます。

2

使役表現に不可欠

「譲 (ràng)」「叫 (jiào)」「請 (qǐng)」などの動詞を使い、指示や依頼、使役を表します。

3

語順の固定化

「主語1 + 動詞1 + 兼語(目的語/主語2) + 動詞2」の型を崩さずに使います。

中国語で「誰々に〜をさせる(使役)」や「誰々に〜をお願いする(依頼)」と表現したい時、避けて通れないのが 「兼語文(兼語句)」 です。難しそうな名前に見えますが、英語の「let me do」や「ask him to do」と全く同じ構造をしています。

兼語文の最大の特徴は、1つの名詞が「動詞1の目的語」でありながら、同時に「動詞2の主語」にもなっている点にあります。この記事では、兼語文の文法ルールと、日常会話で頻出する4つの重要動詞パターンを分かりやすく解説します。

目次
  1. 兼語文とは?基本構造の解説
  2. 日常会話で必須の4大重要動詞パターン
  3. 否定文や助動詞を置く位置のルール
  4. まとめ
目次

兼語文とは?基本構造の解説

兼語文の基本となる骨組みは以下の通りです。

主語 + 動詞1 + 兼語(目的語 兼 主語2) + 動詞2(+ 目的語2)

例えば、「母は私を行かせる」という文(妈妈让我去)を見てみましょう。

  • 前半:妈妈让「我」 (母は「私」を〜させる = 我は目的語)
  • 後半:「我」去 (「私」が行く = 我は主語)

このように、「我(私)」が前半の目的語と後半の主語を兼ねているため、「兼語」と呼びます。

日常会話で必須の4大重要動詞パターン

兼語文を作るのは、主に「動詞1」に使われる以下の4つの動詞です。それぞれニュアンスが異なります。

パターン1:「让 (ràng)」を使った使役・許容

日常会話で最もよく使われる「〜させる」「〜するのを許す(let)」の表現です。目上の人から下の人、またはフラットな間柄で使われます。

  • 妈妈让我吃苹果。 (Māma ràng wǒ chī píngguǒ.)
    「お母さんは私にりんごを食べさせてくれました。」
  • 老师让我回答问题。 (Lǎoshī ràng wǒ huídá wèntí.)
    「先生は私に質問に答えさせました。」

パターン2:「叫 (jiào)」を使った指示・命令

「让」よりも口語的で、指示や命令(〜しろと言う、〜させる)のニュアンスが強くなります。

  • 老板叫我写报告。 (Lǎobǎn jiào wǒ xiě bàogào.)
    「社長は私に報告書を書くように言いました。」
  • 他叫我等一下。 (Tā jiào wǒ děng yíxià.)
    「彼は私に少し待つように言いました。」

パターン3:「请 (qǐng)」を使った依頼・招待

丁寧な依頼(〜してもらう、〜してくださいと頼む)や、招待・ごちそうする場面で使われます。

  • 我请他帮忙。 (Wǒ qǐng tā bāngmáng.)
    「私は彼に手伝いをお願いしました。」
  • 我请你吃饭。 (Wǒ qǐng nǐ chīfàn.)
    「私はあなたにご飯をごちそうします。」

パターン4:「使 (shǐ)」を使った客観的な使役

ニュースや書き言葉でよく使われ、「〜によって(主語が)〜な状態になる」という感情や状態の変化を引き起こす表現です。兼語の後ろには状態を表す形容詞や動詞が来ます。

  • 这个好消息使大家很高兴。 (Zhè ge hǎo xiāoxi shǐ dàjiā hěn gāoxìng.)
    「この良いニュースはみんなを喜ばせました。」

否定文や助動詞を置く位置のルール

ここが非常に重要なポイントです。否定語(不・没)や助動詞(想、要など)は、必ず「最初の動詞(動詞1:让/请/叫など)」の前に置きます。

  • 正:医生不让我喝酒。 (Yīshēng bù ràng wǒ hējiǔ.) = 医者は私にお酒を飲ませない。
  • 误:医生让我不喝酒。 (文法的に誤り)
  • 正:我想请你参加派对。 (Wǒ xiǎng qǐng nǐ cānjiā pàiduì.) = 私はあなたをパーティーに招待したい。

まとめ

兼語文は、「主語 + 動詞1(让/请/叫) + 人 + 動詞2」という特定のパターンに当てはめるだけで、使役や依頼をスッキリと表現できる便利な構文です。

特に「让(〜させる、〜してもらう)」と「请(〜をお願いする)」は、日常会話のコミュニケーションで欠かせない超重要動詞ですので、ぜひ例文を声に出して覚えてみてください!

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この記事を書いた人

出身:上海
出身大学:華東政法大学 日本語専攻
資格:UNESCO主催の「オンライン教育に関する教員証」
仕事:中国語教師、医療通訳、ナレーター、HP制作、動画編集
趣味:旅行、料理、コーディネーター
スキル・特技:人との関係を築くのが得意です。
一言:いち早くお力になれるよう、一生懸命頑張ります。

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